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- ご挨拶 -

2026年6月10日(水)から12日(金)にかけて、第110次日本法医学会学術全国集会を、北海道旭川市で開催する機会を頂きました。関係各位のご高配に感謝申し上げます。

日本法医学会における学術全国集会(旧総会)は、1914年(大正3年)に第1回が開催され、戦争等の困難な時代における3回の開催中止を経て、この度、第110次を迎えます。旭川における前回大会は、2004年(平成16年)6月に、第88次日本法医学会総会が、旭川医科大学名誉教授 塩野 寛先生によって開催されています。

法医学とは、医学的解明助言を必要とする法律上の案件、事項について、科学的で公正な医学的判断を下すことによって、個人の基本的人権の擁護、社会の安全、福祉の維持に寄与することを目的とする医学である(1982年 日本法医学会教育委員会報告)と、定義されております。本学術集会は、そのテーマを、温故知新~過去に学び、未来を拓く~とし、法医学という学問を、学際的に多方向から見つめ、法医学が担う社会的貢献の未来を開拓したいと考えています。特別講演及び招待講演を各1題、シンポジウム2題、教育講演3題を予定しております。一般演題(口演及びポスター)においては、会員の皆様の活発なご発表やご討論を、お願い申し上げます。

6月初旬の北海道は、長い冬を終えた北の大地が、初夏へ向けて大自然の営みを活発にする季節です。旭川市は、北海道第2の都市であり、地理的には北海道のほぼ中央に位置し、日本最北端の国立医科大学法人を有します。少し、北海道の歴史を紐解いてみましょう。北海道に人類が住み始めたのは、約3万年以上前とされ、シベリア大陸や朝鮮半島、南の島から移動してきた人々による、旧石器文化が築かれました。その後、縄文文化、続縄文文化、オホーツク文化、アイヌ文化と続き、自然との共生が尊ばれてきました。江戸時代には、松前藩が道南及び沿岸部を司り、ペリー来航による箱館(後の函館)の開港と大政奉還の後、明治新政権樹立の1868年には、戊辰戦争最後の戦、箱館戦争がありました。旧幕府軍、土方歳三と新撰組隊士ゆかりの地は、今でも市民によって、大切に保存されています。かつて北海道は、「蝦夷地」と呼ばれましたが、明治新政府は開拓使を設置し、「北海道」と改称しました。名づけ親は、幕末の探検家、松浦武四郎。北海道開拓使は、没落士族救済、北方警備、資源開発を目的に、屯田兵、集団移住、海外からの専門家招聘を行い、開拓技術者の養成、西洋式農業の導入によって、農業のみならず、加工業、建築、製鉄等を通して、北海道開拓を推進し、近代化を飛躍させました(北海道公式観光サイトより改変)。このように、北海道の大地には、太古の昔より、“フロンティア精神”が息づいています。本学会も、法医学の未来を築く、フロンティアならんことを!

多くの会員の皆様の来道を、こころよりお待ち申し上げております。

令和7年7月吉日

第110次日本法医学会学術全国集会
会長 清水惠子
(国立大学法人旭川医科大学医学部医学科法医学講座 教授)

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- 学会運営組織 -

会長 清水 惠子 (旭医大)
副会長 浅利 優 (旭医大)
事務局長 奥田 勝博 (旭医大)

プログラム委員会
抄録やポスター発表等に関する倫理的可否等の判断

委員長 浅利 優 (旭医大)
副委員長 奥田 勝博 (旭医大)
委員 清水 惠子 (旭医大)
渡邊 智 (札幌医大)
高橋 識志 (弘前大)
早川 輝 (秋大)
高木 徹也 (東北医薬大)
鈴木 敏彦 (東北大 歯)
水上 創 (金医大)
兵頭 秀樹 (福井大)
高橋 遥一郎 (筑波大)
北村 修 (杏林大)
鵜沼 香奈 (科学大)
飯野 守男 (鳥取大)
井濱 容子 (横市大)
西谷 陽子 (京大)
長谷川 弘太郎 (浜松医大)
浅野 水辺 (愛媛大)
臼元 洋介 (九大)
佐野 利恵 (熊大)
林 敬人 (鹿大)

(大学所在地の緯度順、敬称略)